突然の別れ つらい時は

こころ

親族の訃報が入り、あまりにも突然だったのと、私も昔お世話になった方だったのでショックを受けています。

高齢で歩けなくなってきてはいましたが、まだ元気に会話はできていた上に、祖母が「正月も明けたし、明日にでも会いに行こう!」と思っていた矢先の出来事だったそうです。

ただ虫の知らせとでも言うべきか、祖母は妙に喪服のことが最近気になっていたとの事です。


身近な人の死に直面した時だけではなく、芸能人の突然の死の報道でつらくなることも当然あります。そんな時、悲しみでご飯が喉を通らない…という経験を今までされた方も多いかと思います。

しかし、そういう時ほど気が停滞して流れが悪くなりやすいので、まずはしっかりとご飯を食べて栄養を摂ることが大切だと院長が教えてくれました。確かにその通りだな、と思います。

どうしても現実を受け入れなかったり、ふさぎ込んでしまい仕事や家事どころではない、という気持ちもよくわかりますが、ごはんを食べていれば、なんとか少しは動けます。

時と共に悲しみは和らぐ、とも言いますが個人差がありますよね。緩和するまでに、気落ちして体調を崩さないためにもエネルギー摂取は重要なことです。


鍼灸学生時代に、死を宣告された人や死にゆく人の心理の変化を「否認」「怒り」「取り引き」「抑うつ」「受容」の5段階で捉えた〈死の需要過程〉について学びましたが、家族や周囲の人々の心理状態にも同じく当てはまります。

この過程は順番が前後する場合もあり、そのプロセスも人それぞれです。ですから、周りがあれこれ言わずに、本人が受容の段階まで辿り着くのをそっと見守ってあげることが最善なのでは、と思っています。

私が高校生の時に祖父が他界した時の話ですが、私が気落ちして部活を休んでいた事に対して顧問が「いつまで休んでいるんだ?もう死んだのに」というようなことを他の生徒に話していたと後から聞き、ひどく傷つきました。

当時の私はずっと一緒に住んできた家族が居なくなったことを、どう受け止めていいのか分かりませんでした。オフシーズンとはいえ部活の練習は大事だし、学校の勉強も疎かにしたくないという葛藤も当然ありました。

特にこどもが身近な人の死に直面した時の精神的なケアは、大人よりも重要になってきます。幼いこども程、死に対する理解ができていないことが多いので周囲の大人の助けが必要です。


話が右往左往してしまいましたが、今日はとにかく「つらい時でも、できるだけ少しでもいいからご飯を食べてくださいね」ということを書きたかったのです。

~あとがき~

東洋医学的には〈深い悲しみは肺を悪くする〉という考えになります。こういう時ほど呼吸も浅く、姿勢も悪くなりがちなので、呼吸法を意識するべきなのでしょう。

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