― 七十二候から考える、人間の生体リズム ―
「最近、なんとなく身体の調子が変わった気がする」
「いつもと同じ生活をしているのに、数日前とは身体の感じ方が違う」
皆さんも、そんな経験はありませんか?
当然ながら、私たちの身体は毎日まったく同じ状態ではありません。
季節や気温、湿度、日照時間など、自然環境の変化を受けながら、少しずつ変化しています。
先人たちは、こうした内外部の微細な動きをキャッチして自然界の変化と人間の身体は密接につながっていると考えてきました。
そこで注目したいのが、古くから日本で使われてきた「七十二候」という考え方です。
そもそも「七十二候」とは?
七十二候(しちじゅうにこう)とは、1年を72の期間に分けて、季節の細かな移り変わりを表したものです。
1年を72に分けると、
365日 ÷ 72 ≒ 5日
つまり、約5日ごとに自然界の様子が変化していくというとても細やかな季節の捉え方です。
「春になった」「夏がきた」という大きな季節の変化だけではなく、
「植物が芽吹く」
「虫が動き始める」
「鳥が活動する」
「草木が成長する」
といった、自然界の小さな変化まで捉えたのが七十二候です。

人間の身体にも「リズム」がある
一方、私たち人間の身体にも、生体リズムがあります。
睡眠と覚醒、体温、ホルモンの働き、自律神経など、身体のさまざまな機能は一定ではなく、リズムを持って変化しています。
そして東洋医学では、
「人間は自然の一部であり、自然の変化に身体も影響を受ける」
という考え方を大切にしています。
季節が変われば身体の状態も変わるのは、当たり前のことであり、環境が変化すれば自律神経や体調にも変化が現れます。
つまり、身体単体だけを切り離して考えるのではなく、自然と身体をひとつの流れとして捉えるのです。

やっぱり自然界は5日置きのリズム
さて、余談にはなりますが、数日前にトウモロコシ農家さんから聞いた話を綴ります。
トウモロコシによく付く害虫についての話していた時に、「5日ごとにどんどん増える虫がいて困る」と嘆いていました。となると、農薬散布も5日ごとに行います。
虫が若齢幼虫のこのタイミングで手を打たないと、後からもっと大変なことになり、この害虫が1匹いるだけでトウモロコシ畑が全滅するくらいの被害が及ぶのだとか…
他の農作業の話でも、「5日おき」ということが多いようで「やっぱり自然界は5日置きのリズムなんだな」と納得していました。

「約5日」の自然リズムと治療
七十二候が示す「約5日ごとの自然の変化」に着目すると、本来であれば一度施術を受けて終わりではなく、身体の変化を見ながら、5日ほどの間隔で状態を確認していくのがベストです。
これは単に「たくさん通っていただく」というのではなく、身体の変化を確認しながら、その時に必要な治療を行う。という考え方です。
もちろん5日ごとに通うのが難しければ、10日ごとという考えもあります。
身体の声に耳を傾けてみませんか?
私たちは、毎日忙しく生活していると、
「少し疲れているけど、まだ大丈夫!」
「肩が重だるいけど、いつものことだ」
「最近眠りが浅いけど、ストレスが溜まっているから仕方ない」
と、身体からの小さなサインを見過ごしてしまいがちです。
しかし、身体は毎日少しずつ変化しています。
だからこそ、症状が強くなってから対処するのではなく、身体の変化を定期的に確認し、整えていくことも大切です。
自然が5日ごとに移り変わっていくように、私たちの身体も日々変化しています。
自然のリズムに目を向け、身体のリズムにも目を向ける。
それが、東洋医学が大切にしてきた「自然と身体の相関性」です。
龍樹鍼灸院では、一人ひとりの身体の状態を確認しながら、その時に必要な施術をご提案しています。
「最近、身体の調子が安定しない」
「慢性的な不調を何とかしたい」
「自分の身体を定期的に整えていきたい」
そんな方は、ぜひ一度ご相談ください。

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