副鼻腔炎(蓄膿症)

眼の奥が痛い・重い、
息苦しい、
匂いを感じにくくなった、
食べ物の味がよくわからない、
ドロっとした鼻水が出る、
黄色や黄緑色の鼻くそが溜まりやすい、
後鼻漏がひどい、
鼻や喉の奥がなんだか臭う気がする、
のぼせ・鼻の奥に熱感がある…
副鼻腔炎の症状は、どれもこれも不快でつらいものばかりです。症状が長引くと、何をするのにも集中できなくなり、日常生活に支障が出てきます。
中には無症状の方もいますが、副鼻腔炎は放置しておくと慢性化して治りにくくなりますから、早めの施術をおすすめしています。
副鼻腔炎の様々な不快症状も、引き起こしている根本的原因をひとつずつ探って改善を目指していきます。
副鼻腔炎の原因
副鼻腔は、額の裏側の前頭洞、両眼の間にある篩骨洞、頬の裏側にある上顎洞、鼻の奥にある蝶形骨洞の4つの空洞のことをいいます。

この部分に風邪やアレルギーなどがきっかけで副鼻腔の自然口がふさがれ、副鼻腔の中で菌やカビが発生します。異物や分泌物が排泄できないために、鼻水や膿が溜まっていきます。
また、鼻中隔(鼻を左右に隔てている壁)が曲がっている鼻中隔湾曲症でも、副鼻腔炎が起きる原因にもなります。
あまりにも湾曲がひどい場合は外科的処置を施す場合もありますが、鼻中隔は誰でも少なからず左右のどちらかに傾いているもので、綺麗に真っ直ぐという人の方が珍しいです。
副鼻腔炎の鍼灸治療
ひとくくりに副鼻腔炎といっても、それを引き起こす原因は様々です。
副鼻腔も鼻の奥でホール状に広がっていて想像以上に範囲が広いものです。まずは副鼻腔の、どの部分に反応が出ているかを確認していきます。
鼻根部の炎症は、頭痛・頭重感を引き起こし、鼻腔の奥の炎症はのぼせ・熱感の原因となります。 耳・鼻・のどは繋がっていますから、耳、鼻の施術も必須となります。
また、アレルギー反応で炎症が起きている場合は鼻や額の反応部分の施術だけではなく、免疫力と関係している肝臓のケアも必要です。
後鼻漏がひどい場合は、のどに鼻水が垂れますから、のどに雑菌やウイルスが付着しやすくなり、のどの炎症を引き起こします。
副鼻腔炎のための施術を受けて、肩こりがすっかり良くなった、という方もいます。
これは、副鼻腔炎による後鼻漏が引き起こした慢性的なのどの炎症が、脊髄分節上の首周囲の筋緊張を引き起こし、鍼灸により緩和したため肩こりが改善された、という事例です。
顔面部にお灸はできないので、ご自宅でもローラー鍼を使って簡単にできるセルフケアを当院ではおすすめしております。