「妊娠中につわりがひどかった」という話を患者さんや友知人からよく聞くのですが、実はつわりが男性にもあるというのをご存知でしょうか。
特殊なケースを除いてヒトは男性が妊娠することはありませんが、妊娠中の女性にみられるつわりと同等の眠気、腹痛、吐き気、嗅覚過敏、イライラなどの不快症状が現れるケースが男性にも起こり、クーヴァード症候群と呼ばれています。
クーヴァード症候群の原因ははっきりとしておらず、妊娠出産へ対する不安やストレスによって引き起こされるといわれています。
医学的に認められているクーヴァード症候群ですが、診断がつきにくく、心因性のものや他の病気とされてしまうケースもあるそうです。
「つわりが旦那にもうつる」と表現をすることもありますが、世間には男性つわりの認知度はまだ低いように思えます。夫婦そろってつわりがひどい…という状態になってしまったら、日常生活が送れず本当に大変です。初めての妊娠出産の場合は、期待と共に不安も大きくなるでしょう。
男女問わず、つわり症状がひどい場合はかかりつけの病院へまずは相談ください。女性のつわりの場合は、「妊娠性一過性甲状腺機能亢進症」になっている場合もあり、基本的には一過性のものなので心配ありませんが、数値が強い場合には治療が必要になるそうです。
鍼灸治療でも、つわりが軽減した症例はいくつもあります。心因性のつわりだった場合、実は顔周りの反応もしっかりと診ていく必要があります。
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