「背筋を真っ直ぐにして、アゴを引いて立ちましょう!」
「胸を張って、肩とアゴを引くイメージで」
姿勢に関してこのように患者さんへ指導している方がいますが、正直それはどうなんだろう、と考えてしまいます。
どういうことかというと、言葉尻では決して間違ってはいないのですが、果たしてこの指導で姿勢は改善するのだろうか?と疑問に感じるということです。
例えば、呼吸がしっかりとできていない人に対してこの指導をすると、かえってしんどくなってしまうはずです。
肋間筋、胸鎖乳突筋、斜角筋、広背筋、脊柱起立筋…etc. 筋肉がガチガチで呼吸もしっかりと入らず柔軟性が低い状態で、背筋を真っ直ぐと固定するような意識を持つと当然負担がかかるだけですよね。
実際に私は高校生の時にこの〈アゴを引いて背筋を真っ直ぐ!〉の要領で授業中も部活中も常に意識をおいていましたが、結果的に首と背中が痛くなり、綺麗な姿勢というよりもかえって変な姿勢になっていたと思います。
ちなみに反応点治療では喉の炎症で首肩の痛みが出るとも考えます。〈首肩の痛みと風邪症状の関連性の記事はコチラ〉
私の場合は幼少期から極度の猫背だったので、姿勢改善の前にまずは筋肉の過緊張を取り除くことから始めなければならなかったのだと鍼灸業界に入って今になってようやく理解ができました。
ちなみに、「私はストレートネックだから首が痛いんです」という患者さんが多いのですが、〈ストレートネック=疼痛〉に直結しないということが現代の研究で判明しています。最新情報がアップデートされていない病院はわかりませんが、整形外科業界でもこの内容は既に認知されているはずです。
10〜30代の方々の話を聞いていると、「病院でストレートネックと診断された」という方が非常に多く、未来の人類の骨格はストレートネックが当たり前にすらなっているかもしれません。これを進化と捉えるか、退化と捉えるかは何とも言えませんが、確実に昔と現代人の骨格は変わってきています。
話は姿勢に戻りますが、H先生もよく「海外の軍隊の一糸乱れぬ行進、あの姿勢が正しいと思いがちですがそれは間違っています!」という旨のことを話していました。
身体の筋肉・構造の知識がない方でも無理なく正しい姿勢を定着させるには、日頃のちょっとした身体動作と意識、そして習慣化させることが1番の近道だとこの1年半で私自身、体感しました。
それに内山院長が龍樹会で指導している方法だと、老若男女問わず無理なく取り組めるのです。
龍樹会に参加し始めてから、「今まで間違った姿勢の正し方をしていたんだなぁ…」と、改めて実感させられました。
そして先日、友人に「昔はめちゃくちゃ猫背だったのに、凄く姿勢がよくなったね!」と褒められたのですが、これも龍樹会での取り組みのおかげだと思っています。
もちろん、鍼灸治療によって筋肉が弛緩し、身体が本来の正しい位置に戻りやすくなっていたという点もかなり大きいです。
定期的な鍼灸治療に加えて龍樹会での運動を組み合わせると、より一層相乗効果が生まれます。
実際に鍼灸治療&龍樹会に参加されている方は、たとえ不調が出たとしてもすぐに回復しやすく、あまり長引かない印象ですし、姿勢も少しずつ改善されてきていると話されていました。
毎週土曜日開催の龍樹会に関しては、まだメニュー表には載せていないのですが、気になる方は直接お問い合わせください。
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