人やモノに、いつまでも執着してはいないでしょうか。
執着の理由には、愛情、喜びだけではなく、怒り、悲しみ、寂しさ、妬み、後悔、喪失感、思い出深い、懐かしさ…etc. 実に様々です。
世の中には、怒り・悲しみが大きな原動力となり、社会的に成功したり人生がうまくいっているような方は案外多いものです。
なぜなら怒りや悲しみも強ければ強いほど、それに比例してエネルギー量が大きくなるからです。
俗にいう〈ハングリー精神〉があった方が将来成功しやすいとも言いますが、執着心が強ければ強いほど頑固になり、こだわりや変なルールを周囲へ押し付けてしまいがちです。
そのエネルギーが負の方向へ進んでしまうと、パワハラやいじめなどにも発展しかねません。
事象に対して「受け止める」という個々の力が現代は弱くなっているとも言えます。
受け止めることも向き合うこともできないために、自然と矛先を他へ向けたり、別の行動で逃避しようとするのです。
執着心があると自覚のある人もない人も、まずは「今の自分は何かに執着していないだろうか。」「その執着は、なぜうまれたのか」「執着を他のことに転換して逃避したり、ぶつけていないか」と、自問自答してみることが大切です。
長年の執着が知らずうちに重荷となっているケースも多く、それが昇華された瞬間に気持ちが晴々としたり、それまでの不運が一気に改善されたというケースは実は少なくはありません。
人間は、ちょっとしたキッカケで本当に大きく変化します。その変化の気づきがあるかないかでは、天と地の差です。
〜あとがき〜
ちょっと人相的な話にはなりますが、〈眼に怒りが宿る人〉は、結構いらっしゃいます。「一体何に対しての怒りなんだろうか?」と、勝手に推察してしまいます。
眼の状態を診て心身の状態を診断する〈眼診〉では、精神状態や性格も細かく分かるようです。
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